子ども向け映画とCG

アニメ

本格的にPC・グラフィックスがシネマに採用されたのは、
1982年の「TRON」からだと言われていますが、日本でも1980年代始めに
大阪大学工学部大村皓一助教授(当時)の研究する並列処理PCLINKS-1を使用した
メタボールによるモデリングを活用した「ゴルゴ13」等でわりと古くから利用されていました。

「オレたちひょうきん族」のオープニングや漫画・「タイムボカン」のタイムスリップのシーン等も
著名であります。1985年につくばで開催された科学万博では各パビリオンでたくさんのCGが
使用され、世界初の全天周立体シネマ" ザ・ユニバース"が上映されました。
1990年に大阪で開催された花の万博では液晶シャッター式のカラーの
全天周立体シネマ"ザ・ユニバース2"が上映され、
幕張では2000年代初頭には"エンカウンター"が上映されました。

初期には制作コストが高かったために、PC・グラフィックス風の斬新なイメージを請求して実写合成等を行った「ニセCG」という ものも存在しました。
例えば、ジョン・カーペンター監督による『ニューヨーク1997』(1981年)でグライダーが夜間飛行をするシーンのモニタにうつる映像 は3DCG風では
ありますが、本当はリスフィルムによる撮影と光学合成を駆使した実写合成でした。この手段はテレビCMなどであっても多用されました。

映画鑑賞

シネマでのPCグラフィックスは1990年代前半に飛躍的な進歩を遂げました。
まず、1991年公表の『ターミネーター2』でのVFXで着目を集めました。
続いて1993年の『ジュラシック・パーク』では、PCグラフィックスが従来のストップモーション・アニメに
全面的に取って代わりました。そして、1995年の『トイ・ストーリー』に至っては、全編が
PCグラフィックスで制作されました。2000年代に入ると、多かれ少なかれ多くのシネマで使用される
ようになります。今では、時間とお金さえかければ作れないシーンはないとまで言われています。

初期には制作コストが高かったために、以前はSGI等の高性能ワークステーションや専用の
レンダリングサーバ、時としてスーパーPC等を用いてレンダリング処理を実施しており、
大変コストがかかるものでした。

その後PCの高性能化に伴い、安価で高性能なPCを使用して分散レンダリングを行う方法が
主流となってきています。たとえば「タイタニック」や「ジュラシック・パーク」等では
レンダリング専用マシンの他に業務用PCをワークタイム後にレンダリングに転用することで効率化を図っています。

3Dメガネ

レンダリングによって予め一枚一枚の画像を作り、
それらを繋げて映像化したものをプリレンダリング映像といいます。

今のシネマはすべてこの方法によるものですが、
ゲーム機ではリアルタイムのレンダリングによる映像の供給も進んでいます。

一枚ずつセルに絵具(漫画カラー)で彩色する工程を踏んでいたアニメ制作にも
PC彩色(閉じたエリアに色を流し込む)を実施することで効率化が図られていますが、
日本では1983年のNHKアニメ「子鹿物語」が最初と言われてます。

特殊効果(VFX)にCGを使用することは標準的に行われており、
前まではおもにCGは特撮、SFシネマで使用されていましたが、機材の発達によって、
今では一般のシネマでも多用されていて、
一見するだけではCGなのを意識させない作品もおおいくらいです。